和洋菓子の製造・販売、千秋庵製菓(本店・札幌市中央区)の「札幌千秋庵」新本店が24日に開業した。札幌市中央区南3条西3丁目の旧千秋庵ビル跡に建設された、ホテル「ザ・ノット札幌」1階に入ったもので2年半ぶりに駅前通に戻ってきた。(写真は、24日に開業した札幌千秋庵の新本店)
新本店では、隣接する本社工場で焼き上げる「ノースマン」を焼きたてで提供するほか、初の粒あんの「ノースマン」も登場する。かつて「粒あん」を試したときは小豆の渋みが残りすぎて商品化に至らなかったが、今回、技術の進化でようやく商品化にこぎつけた。
また、新型コロナウイルス対策のため延期されているが、旧本店のカフェで人気だった「牛乳ソフトクリーム」も5月7日の予定で復活する。ソフトの滑らかな舌触りと横に添えられた千秋庵の「山親爺」のサクサクとした食感がマッチしたソフトクリームで、バニラ、チョコ、ミックスの3種類を用意する。和菓子職人による実演カウンターも設置しており、職人が丁寧に作り上げる様子を目の前で鑑賞できるが、こちらも5月7日以降の予定で開始する。
その他、千秋庵の菓子のキャラクターをデザインした雑貨「くまの小物屋」も登場した。京の雑貨を揃えた店舗「カランコロン京都」を展開しているスーベニール(京都市中京区)とコラボ製作したキーホルダーや刺繍ハンカチ、がま口を揃えている。がま口は、ジャガード生地を一から作り、金具の取り付けも職人が一品ずつ仕上げており、生地には「山親爺」の意匠をパターンにして配置している。旧本店で人気だった、地下90mから汲み上げる「札幌のおいしい地下水」も引き続き提供する。
「札幌千秋庵」新本店では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の取り組みを徹底して、営業する。営業時間は、午前10時から午後8時。