ダイダン北海道支店、寒冷地ZEB実現目指し建て替え

経済総合

 電気工事、空調工事、水道衛生工事などを行っているダイダン(本社・大阪市西区)は、北海道支店(札幌市北区北20条西5丁目)を建て替える。寒冷地でのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略=快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物)を目指し、名称も「エネフィス北海道」(仮称)への変更を予定している。(写真は、仮称「エネフィス北海道」の建設予定地)

 ダイダンは、これまで技術研究所(埼玉県入間郡三芳町)で省・創・蓄エネルギー技術を研究、ZEB技術の実証、検証を続けてきた。2016年4月に福岡市中央区のダイダン九州支社「エネフィス九州」を建て替え新築、ZEB Ready(エネルギー消費量が基準ビルの50%未満の建物)の認証を取得。竣工後の運用改善や快適性向上に努めたことなどが評価され「第7回サステナブル建築賞【中・小規模建築部門】理事長賞」、「LEED EBO+M Platinum」(LEEDは米国の非営利団体USGBCが開発し、GBCIが運用を行っている建物や都市の環境を示すビルト・エンバイロメントの環境性能評価システム。Platinumが最高ランク)などを受賞した。
 また、19年5月には高松市にダイダン四国支店「エネフィス四国」を完成させ、エネルギー削減率101%の完全ZEBを実現している。

 北海道支店建て替えのコンセプトは、北海道胆振東部地震を教訓にした自立性を確保できるBCP(ビジネス・コンティニュイティ・プラン=事業継続計画)機能の強化と地域性を生かしたエネルギー利用による寒冷地でのZEBの実現。

 建設場所は、ダイダン旧北海道支店跡地で敷地面積約233坪(770・32㎡)のうち約164坪(543・93㎡)を使って鉄筋コンクリート造の地上2階建ての建物を建設する。延べ床面積は約337坪(1114・41㎡)、建物の高さは11・86m。設計、監理はNTTファシリティーズ一級建築士事務所(東京都港区)、施工は未定。
 着工は20年4月初旬を予定、21年3月に竣工させる。
 

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