(写真は、札商副会頭に就任した加藤欽也氏)
(写真は、同じく副会頭に就任した大谷喜一氏)

 3つ目は、「挑戦する企業を応援!」、4つ目は「地域企業の活力向上に挑戦!」、5つ目に「組織基盤の強化」を掲げた。組織基盤強化では、札商の会員数減少に歯止めがかかってきたことを踏まえ、「会員数2万社まであと138社になった。加入数では全国一の規模であり、様々な業種が揃う総合経済団体のメリットを最大限生かして多様な参画の場づくりを行いながら会員間交流はもちろんビジネスチャンスの拡大、創出を目指していきたい」(岩田会頭)と述べた上で、「会議所活動は多岐にわたっており、選択と集中も必要な時期に来ている。集中的に取り組む分野を定めるために会議所活動を見える化、活動の成果を企業だけで市民に至るまで広く周知して会議所活動の理解を図っていきたい」(同)とした。

 岩田会頭は新たに加藤氏を副会頭に選任したことについて、「2期6年務めた政策委員長の実績と右から左まで幅広いウイングの人脈」を掲げた。加藤新副会頭は、「札商が本当に中小企業の役に立っているのかをもう一度ゼロから考える必要がある。行政が打ち出す政策とは違う札商らしい温かみのある政策を出していければと思う」と述べるとともに、大規模災害から都市機能を維持する強靭化を進めることにも言及した。

 また岩田会頭は、大谷氏を副会頭に選任したことについて、「日本一の調剤薬局チェーンを築き上げた人でベンチャーの鏡。札商では起業や第2創業に関して力を貸していただきたい。また、中央にも人脈が広く会議所活動に生かしてもらいたい」と話し、前副会頭の似鳥昭雄・ニトリホールディングス会長の後継の役割を期待していることを匂わせた。

 大谷新副会頭は、「札幌は再生医療やガンのゲノム治療など他の地域よりも進んでいる。陽子線治療装置も3台が札幌に入っており先端医療のまちでもある。それらをネットワーク化して新しい産業を生み出す『MeCCS構想』を実現するのも札商の大きな役割でもあるので、そこをしっかりとやりたい」と話していた。
 なお、留任の副会頭は次の通り。
■大槻博・北海道ガス社長(70) 3期目
■勝木紀昭・北海道エネルギー社長(66) 3期目
■紫藤正行・大黒自工代表取締役(70) 2期目
■柴田龍・北洋銀行副会長(62) 2期目

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