広がる高級食パンブーム、「銀座に志かわ」が苫小牧にも出店

経済総合

 高級食パンの銀座仁志川(本社・東京都中央区)が展開する「銀座に志かわ」が、札幌に続いて苫小牧にも出店する。苫小牧では高級食パン専門店の進出が少なく、札幌での出店競争が苫小牧にも飛び火する可能性がある。(写真は、「銀座に志かわ」苫小牧店の出店予定場所)

「銀座に志かわ」苫小牧店は、苫小牧市拓勇東4丁目2—6の明野南通沿いに出店が予定されている。以前に、クレープ専門店「プチラパン」が入っていた店舗跡への居抜き改装出店となる。両隣は、笑楽囲処・炙り居酒屋「せつ」と中華料理・ザンギ定食の店「お食事処ふじ」。「銀座に志かわ」は当初10月下旬オープンの予定だったが、12月になるもよう。近隣には、長谷川ダイヤモンドキッチン(本社・札幌市清田区)が展開する「ペンギンベーカリーカフェ」の「苫小牧沼ノ端店」(拓勇西1丁目13ー11)がある。

「銀座に志かわ」は、2018年9月に東京銀座に1号店を出店した高級食パン専門店。食パンを仕込む水をアルカリイオン水にしてカナダ産小麦粉を使用、はちみつや生クリーム、バターを配合することで独特の甘さを出している。『絹のようなしっとりした耳、淡雪のように口どけのほんのり甘い食パン』がキャッチコピー。
 
 19年から全国でフランチャイズ店舗を拡大、東京、名古屋、京都、大阪、神戸のほか東北、九州、沖縄など現在までに30店舗を出店しており今後も出店が続き、北海道1号店の「札幌琴似店」(琴似2条3丁目1ー1の「CHEST OHI BLDG」1階)は11月25日に37店舗としてオープンする予定。
 
 札幌では高級食パン専門店の出店競争が過熱している。17年9月の「乃が美はなれ札幌店」(中央区南2条西27丁目)が契機となり、19年1月「乃木坂な妻たち」(中央区北6条西16丁目)、同年3月「ベーカリー・ワンカラット」(南区石山1条7丁目)、同年7月「ル・ミトロン食パン」(中央区大通西24丁目)、10月に「嵜本」(さきもと、中央区南13条西15丁目)が開店、11月の「銀座に志かわ」と続く。高級食パンの人気に刺激を受けてコープさっぽろも「なかのしま店」(豊平区中の島1条4丁目)限定で美瑛産小麦を使用した高級食パンの販売を始めた。12月の「銀座に志かわ」の苫小牧進出で、出店競争が苫小牧でも始まるかもしれない。

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