電子カルテなど病院で使用される医療情報システムの開発・販売・運用を展開している東京証券取引所1部、札幌証券取引所上場のCEホールディングス(本社・札幌市白石区)は29日、札幌市中央区の札証で個人投資家向け会社説明会を開催した。(写真は、札証でIRを行うCEホールディングス杉本惠昭社長)

 会場には約70人の個人投資家らが集まり、杉本惠昭(やすあき)社長の説明に耳を傾けた。同社の収益の柱は電子カルテシステムで全国シェアは富士通の32%に次ぐ17%。顧客の7割が300床未満の中小病院で2018年9月期の導入件数は784件。杉本社長は、「19年9月期の第2四半期は新規ユーザー40件で前期と並び早いペースで推移している。しかし、10月の消費税増税を控えた前倒し受注があるため通期では固く見積もっている」と述べた。

 19年9月期の売上高は前期比10・5%増の100億円、純利益は同13・4%増の3億3000万円を予想、「売上高100億円を超えることは大きな目標。ぜひ実現したい」(杉本社長)。

 電子カルテシステムは、1ベッド当たり50~100万円のため初期投資が重く、100床未満の病院での導入実績は少ない。杉本社長は、「今後はクラウド型の安価なシステムで100床未満の病院に普及させたい」と説明した。また、3年以内にユーザーを1000件の大台に乗せ、「今は国内2位だが、富士通を抜いて1位になりたい」(杉本社長)とした。


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