札幌市中央区南2条西11丁目で時間貸し駐車場大手2社による局地戦が始まる。昨年までガソリンスタンドだった場所に、このほど「三井のリパーク南2西11」が運営を開始、隣接する既存の「タイムズ南2西11」と真っ向勝負することになったからだ。(写真は、札幌・南2西11で始まる「タイムズ」VS.「三井のリパーク」)
全国的に時間貸し駐車場2強の激突が激しさを増している。タイムズ24(本社・東京都品川区)の「タイムズ駐車場」と三井不動産リアルティ(同・同都千代田区)の「三井のリパーク駐車場」は、更地があれば地主と交渉、互いに賃料を競い合って受注合戦を繰り広げている。
札幌でも同様で、2社が競い合うことで地主に払う賃料が跳ね上がり、結果として利用者の駐車料金に反映し今では30分500円という時間貸し駐車場も現れている。
南2条西11丁目はまさにこの2社が鎬を削る現場になりそうだ。8年ほど前から運営が始まった「タイムズ駐車場」(20台収容)の隣にこのほど「三井のリパーク駐車場」(25台収容)が運営を開始。2強が隣同士でほぼ同じ収容台数の駐車場を展開するのは珍しい。
料金はというと、0時~24時は30分200円、最大料金は24時間1800円。当然のことだが、戦いを挑む「三井のリパーク」は「タイムズ」の価格に揃えた。その上で、18時から翌8時までを500円に設定、違いを打ち出した。もっとも、既存の「タイムズ」は札幌プリンスホテルと提携、ホテル利用者に割引料金を設定しているが、「三井のリパーク」にはこのサービスがない。
一般客の料金は同じだから、どちらを選ぶかは入りやすいかどうかが基準になりそう。ちなみに後発の「三井のリパーク」は石山通り沿いで元ガソリンスタンドだった場所だけに入りやすさでは分がある。この勝敗の行方は、さてどうなるか。