コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の店舗内で書籍などの販売をしていた「喜久屋書店BOOK JAM K&S」(本社・千歳市)が13日、負債総額2億4000万円で自己破産した。店舗は11日から閉鎖されており、14日現在、店舗は白いシートで囲われた状態。(写真は、コープさっぽろ西岡店2階にある「喜久屋書店BOOK JAM」のコーナー=14日午前撮影)
「喜久屋書店BOOK JAM K&S」は、2009年にコープさっぽろの関係会社、コープ家庭用品の書店経営を引き継ぐ形で設立された。当初は16店舗で運営、11年3月期は13億6600万円を売り上げていたが、ネット販売や活字離れなどに押され、最近では8店舗、7億100万円(18年3月期)まで低下していた。
このほど資金繰りに窮して11日に事業を停止、札幌地裁に自己破産を申請、13日に同地裁から自己破産手続きの開始決定を受けた。
「喜久屋書店BOOK JAM」は、コープさっぽろの「西岡店」(札幌市豊平区)、「パセオすみよし店」(千歳市)、「小樽南店」(小樽市)、「倶知安店」(虻田郡倶知安町)、「岩見沢南店」(岩見沢市)、「東光店」(旭川市)、「プラザ店」(紋別郡遠軽町)の7店舗の他、単独店として「岩見沢店」(岩見沢市)の1店舗がある。社長は、コープさっぽろの専務理事を務めた梅田眞男氏が務めている。
なお、キクヤ図書販売(本社・神戸市兵庫区)の「喜久屋書店」と資本関係はなく、「喜久屋書店BOOK JAM K&S」は同社の納入先。北海道にある「喜久屋書店」の「小樽店」と「帯広店」(帯広市)は通常通り営業している。