太陽グループ(本社・札幌市中央区)の関連団体である公益財団法人太陽財団(理事長・東原俊郎太陽グループ社長)は3日、2019年度の助成対象事業団体への目録贈呈式を札幌市中央区のホテルオークラ札幌で開いた。(写真は、東原理事長から目録を受け取った「北海道ブックシェアリング」の荒井宏明代表)

 同財団の助成事業は、2001年から始まり、19回目の19年度は太陽グループ30周年特別企画として助成金額を1600万円以上増額、従来の平均1200万円を大きく超える総額2890万円の助成額にした。

 1事業の助成最高額を従来の100万円から1000万円に引き上げた結果、今回を含む助成件数は累計349件、助成金総額は2億4600万円以上にのぼった。

 19年度は、昨年秋に例年の2・5倍に当たる248件の応募を受け付け、厳正な審査を経て25件が助成先に選ばれた。
「歴史的建造物を通して地域の活性化、周辺環境の整備」(稚内市歴史・まち研究会)に1000万円、「はなあかり会の点訳活動の充実と点訳ボランティア育成に向けた取組み」(釧路市点訳奉仕 はなあかり会)に208万円など100万円を超える対象事業は10件を数えた。選ばれた活動は、地域の伝統を継承する事業や障害者や高齢者福祉の充実を目指す事業、地域資源を守る活動や観光・産業振興関連など多岐に及ぶ。

 目録贈呈後で東原理事長は「これからも皆さんと一緒に北海道を元気にしていきたい」と語り、来賓として出席した平沢勝栄衆議院議員や高橋はるみ知事が挨拶した。

 これに先立ち2月26日には、「さぽーとほっと基金」への寄付を受けて太陽グループへの感謝状贈呈式も札幌市役所で行なわれた。こちらは太陽グループと東原社長個人が09年度から10年連続で続けているもので、今回の1000万円を入れて寄付額は累計で1億4050万円に達した。


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