東京証券取引所1部上場で札幌証券取引所に重複上場しているカナモト(本社・札幌市中央区)は、札幌市民ホールのネーミングライツ(命名権)について札幌市から優先交渉権を得た。今後、契約内容の協議を行ったうえで協定を締結、年度内に愛称名を公表する。(写真は、札幌市民ホール。現在は「わくわくホリデーホール」と命名されている)
北1西1の札幌市民ホールのネーミングライツは2015年度から太陽グループの旅行業、わくわくホリデー(本社・札幌市中央区)が取得しており、「わくわくホリデーホール」として親しまれてきた。期間は4年間で、協賛金額は改修工事期間5ヵ月分を除いて総額2990万円だった。
市は2018年11月14日から12月13日まで、19年度以降5年間のネーミングライツ協賛企業を募集、3社から応募があった。選考を行った結果、協賛金として年間2000万円(税込)を提案した建機レンタルのカナモトを優先交渉権者に決定した。
市は選考理由として、基準を超える協賛額の提示があったこと、愛称名の高い評価などを挙げている。今後、市とカナモトは契約内容を詳細に協議して年度内に調印式を行い、愛称名も明らかにする。
カナモトの2018年10月期決算は、売上高1681億8800万円、営業利益168億9900万円で前期比6・2%の増収、5・。6%の営業増益。売上高から売上原価を引いて粗利は509億6800万円で粗利率は30・3%。