札幌市や千歳市で10店舗を運営している「ごまそば遊鶴」が、東京証券取引所1部上場のクリエイト・レストランツ・ホールディングス(HD、本社・東京都品川区)の傘下に入り、連結子会社になる。同社が北海道の飲食企業をM&A(企業の合併・買収)で子会社化するのは初めて。(写真は、札幌地下街アピアカルチャーウォークにある「ごまそぱ・天ぷら・酒処 遊鶴」)

「ごまそば遊鶴」は、1968年創業のはしもとが運営する北海道の老舗ブランド。添加物を一切使わず、打ち立てゆでたてをその日のうちに提供することを理念としており、現在は札幌市内9店舗、千歳市内1店舗の合計10店舗を展開している。
2018年5月期の売上高は9億5900万円、従業員数は220人。長く「鶴喜」の屋号で親しまれたが、14年6月に「遊鶴」に変更している。

 クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、国内外に14の飲食子会社を持ち、194の飲食ブランドを展開、総店舗数は864店舗で売上高は1165億6700万円(いずれも18年2月期)。

 同社が、「ごまそば遊鶴」を運営するはしもとの全株式2万株を取得して傘下に収めることにしたのは、ブランドラインナップの強化と地方老舗企業の事業承継ノウハウの確立、北海道地区のグループ基盤強化、製麺事業のグループ内展開などの理由から。

 株式取得は12月1日付で行い、その日に社名をはしもとから遊鶴に変更する。クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、各事業会社の独自性を尊重する”グループ連邦経営”を進めている。


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