リラィアブル(本社・釧路市)が展開する全国最大規模の複合店「コーチャンフォー」の札幌市内の店舗で、今年3月から取り扱いを始めた食品が好調な売れ行きを見せている。同社が想定した売り上げの2倍以上の実績を上げており、今後は札幌以外の店舗にも広げて書籍、文具などに続く事業に成長させていく。(写真は、コーチャンフォー新川通り店の「マルシェ」コーナー)
「コーチャンフォー」は、書籍、文具、ミュージック・映像、飲食などを扱う複合店舗で、売り場面積約2000坪超は全国最大規模の複合店舗。現在、地元釧路市のほか札幌市、旭川市、北見市、東京都稲城市で7店舗を展開している。
かねてから既存商材以外の新規商材を検討してきたが、書籍、文具などでギフト需要が多い「コーチャンフォー」にマッチした食品にターゲットを絞り、三菱商事系で関東や中部、関西でスーパーを約160店舗展開する成城石井(本社・横浜市西区)のオリジナル商品などを扱うことにした。
今年3月1日に「新川通り店」(北区)の空きスペース約25坪を利用、「マルシェ」のネーミングで始めたところ、最初の1週間で棚から商品がなくなるほど好調な売れ行きだった。このため、6月14日に売り場を約45坪に増床、取り扱い品目を増やしたほか、ほぼ同じ面積で6月28日に「ミュンヘン大橋店」(豊平区)、7月12日に「美しが丘店」(清田区)にそれぞれ「マルシェ」コーナーを開設した。
扱っているのは、成城石井のオリジナル商品のほか全国の厳選グルメ、輸入食品、ワインなどリカーの4分野で約2000SKU(在庫保管単位)。商品を供給しているのは、日本アクセス北海道(札幌市東区)を中心に問屋や直接取引メーカーなど。主力客層は、30~40代の主婦で3分の1がギフト用としてラッピングを依頼するという。
リラィアブル執行役員でコーチャンフォー新川通り店支店長の山岡勝也氏は、「当初想定した倍以上で推移しており、年間数億円規模の売り上げになるだろう。書籍、文具などに次ぐ新事業として『マルシェ』を他店舗にも拡大していきたい」と話している。同社では、“ついで買い”ではない“目的買い”を訴求するような商品の品揃えを進めていく考え。
(写真は、コーチャンフォー新川通り店)