9月8日に開催される「石狩まるごとフェスタ」と同時開催される「ニトリ石狩花火大会」。今年は1万2000発と昨年よりも2000発増えて同花火大会としては過去最大規模になる。この花火大会、ルーツはコンビニエンスストアで販売されている花火を楽しむ仲間内の余興だった。IMG_5585(写真は、ニトリ・似鳥昭雄会長=2018年8月21日、小樽芸術村で開催されたニトリレディスゴルフ大会前夜祭で)

「石狩まるごとフェスタ」(いしかり産業まつり実行委員会主催)は、石狩の地場新鮮野菜やご当地グルメが楽しめる秋の味覚イベントとして2008年に始まった。ニトリ(東京本社・東京都北区、札幌本社・札幌市北区)は、3年前からニトリ北海道応援基金の協賛事業として「石狩まるごとフェスタ」に合わせて「ニトリ石狩花火大会」を開催している。

 16年は8000発、17年は1万発だったが、今年は1万2000発を30分間で打ち上げる予定。同フェスタ会場の石狩市新港中央1丁目の特設会場から無料で観覧できる。

 実は、このニトリ花火大会のルーツは、10数年前に似鳥昭雄会長の別荘があった石狩市厚田区(旧厚田郡厚田村)で夏に行われていた仲間内の余興だった。親しい経済人ら10数人と親睦ゴルフを終えた後に行っていたもので、最初は近くのコンビニエンスストアで買ってきた花火を楽しむ程度だった。

 その後、徐々に規模が拡大、ニトリの社員が東京の花火師に教えを請い打ち上げたこともあったが、うまく上がらず、翌年から花火師を呼んで打ち上げるようになったという。似鳥会長の知人、友人ら約100人が招待されジンギスカンパーティーの後に2~3000発を打ち上げ、厚田の名物花火大会になりつつあった。

 しかし、規模が大きくなってきたため、3年前から石狩会場に場所を移し現在に至っている。コンビニの花火で始まったイベントが1万2000発の大花火大会になるまでにわずか10数年。ニトリの快進撃の一端を示す物語と言えそうだ。ニトリが招待するのは、OBや道内経済人ら1000人規模という。

 ちなみに7月の道新・UHB花火大会は4000発、8月の勝毎花火大会は2万発、同じ9月8日に開催されるモエレ沼芸術花火大会(札幌市東区)は1万8000発が打ち上げられる。


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