SATO社会保険労務士法人(佐藤良雄代表)は、中国で会計事務所系コンサルティングを手がける中国マイツグループ(池田博義代表取締役)と業務提携し、SATO社労士法人の顧客が中国進出する際に人事・労務サービスを提供する体制を整えた。中国は一大消費市場として成長しており、札幌の飲食・理美容など中堅・中小のサービス業でも進出意欲は高まっている。会社設立や許認可、採用などの人事・労務・税務サービスを現地で提供することで、道内企業の中国進出を後押しする。(写真は上海で業務提携に調印した佐藤良雄氏=左と池田博義マイツグループ代表)
中国マイツグループは、日系最大の会計事務所系コンサルティング会社。上海を拠点に8ヵ所で1600社を超える日系企業の経営支援サービスを行っている。
SATO社労士法人は、国内最大の人事・労務コンサルティング会社で国内5000社、55万人の社会・労働保険取り扱いサービスを提供しているが、今回、中国マイツグループと業務提携したのは、SATO社労士法人の顧客が中国に進出する際の事務手続きをスムーズに行えるようにするため。
中国国内で就業規則や賃金体系、解雇規則、社員教育マニュアルなどを日系企業が作るに当たって特化したサービスを提供できるようにする。
中国はこれまでの製造拠点から消費拠点としてマーケットが拡大しており、上海、蘇州、瀋陽などには日系中小企業も進出。札幌のスープカレー専門店も出店するなど道内の飲食、理・美容、料理教室といったサービス産業で今後ニーズは高まると見られている。
日本の社労士事務所が中国でこうしたサービスを行うのは初めて。
佐藤代表は、「今回の提携を足がかりに現地のネックワークを強め、5年後には現地に単独で事務所を設けたい。そのために今年中に中国マイツグループに研修生を派遣する」と語っている。