”青木マジック”の声も上がる「ホーム企画センター」黒字回復

経済総合

 戸建て住宅販売のホーム企画センター(本社・札幌市北区)の2018年3月期決算は、売上高65億円、経常利益1億2000万円になり増収増益になった。15年3月期からの3期連続赤字を脱却した。IMG_1256(写真は、札幌市北区のホーム企画センター本社)

 ホーム企画センターは、1968年の創業で今年が50年の節目。14年6月に創業者で社長を務めていた青木雅典氏(83)が会長に退き、金融機関出身の社長が就任した。創業以来40数年間は黒字を維持してきたものの、新社長に交代して以降、15年3月期から赤字が続いた。販売不振によるもので、赤字は17年3月期まで3期連続で累積損失も約3億3000万円に拡大。このため、17年4月から青木氏が社長を兼務する体制になった。

 青木氏が再び采配を振るうことになって合議制による経営を導入、兼ねて進めてきた「人間尊重の経営」を徹底することで社内の活気を取り戻し、金融機関の協力も得ながら業績をV字回復させた。業界関係者は、「必ずしも住宅販売は良い環境ではない。黒字回復はまさに“青木マジック”」と言う。

 19年3月期は、4月から6月にかけて創業以来の売り上げになっており、「半期で1年分の受注を確保する」(青木氏)考え。売上高約70億円、経常利益1億5000万円を計画している。なお、累積損失は5年間で解消する予定。

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