もりもと「太陽いっぱいの真っ赤なゼリー」、仁木町産トマトに全面切り替え

経済総合

 菓子製造販売のもりもと(本社・千歳市)は、主力商品である「太陽いっぱいの真っ赤なゼリー」に使用するトマトを余市郡仁木町産に全面切り替え、もりもとの直営店や土産物店などで販売を始めた。26日には、道銀ビルで佐藤聖一郎・仁木町長と森本真司・もりもと社長が出席して試食発表会を行った。IMG_2972(写真は、試食発表会で記念撮影に応じるもりもと・森本真司社長=右と仁木町・佐藤聖一郎町長)

「太陽いっぱいの真っ赤なゼリー」は、2000年に森本吉勝会長が道内産トマトを使ったスイーツとして商品化。当初はあまり売れなかったと言うが、2007年にフジテレビ系列のバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」で紹介されてヒット、「3ヵ月で1万個売れるかどうかだったか、テレビ放映によって1日で1万個売れるようになった」(森本真司社長)。

 以降は、順調に販売を伸ばし同社の主力商品に成長したが、このほど原料に使うトマトをこれまでの千歳市産や砂川市産から仁木町産に全面切り替え、発売19年目でパッケージも含めて全面刷新することにした。2年前に道銀が仲介役を務めて、もりもとと仁木町が連携協定を締結、同町産の果実や野菜を使ったスイーツ開発などを進めてきたことがきっかけで今回の原料切り替えに至った。

 使用するのは、ミニトマトの「キャロルセブン」とミディトマトの「シンディスイート」。2つをブレンドして酸味とコクのバランスを調整した。仁木町産のトマトは半世紀前から栽培が始まり、現在は国内首位の生産量。年間2000tの出荷量があり、この5年間で作付け面積は25%も増加した。また、全国で初めて糖度センサーを搭載したミニトマトの選果施設もまもなく運用が始まる。

 試食発表会で、佐藤町長は、「行政と企業の連携によってマチの魅力や農産物の良さを消費者にPRしていきたい」と述べた。また、森本社長は「15年には累計2000万個を超えたが、今回の全面刷新を19年目の挑戦と名付け3000万個販売を達成したい」と話した。価格は、260円(税込)。

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