J―REIT(不動産投資信託)の野村不動産マスターファンド投資法人(東京都新宿区)は、札幌市中央区南3条西5丁目の「ウォーターマークホテル札幌」を3月5日に取得する。取得額は36億円で還元利回りは4・5%。(写真は、ウォーターマークホテル札幌=中央の細長い建物)
同投資法人は、これまでオフィスや商業施設、物流施設、居住用施設が投資対象だったが、スポンサーの野村不動産(本社・東京都新宿区)がホテル事業に参入することからホテルを投資対象に加え、今回の物件取得が第一号の投資対象になる。
「ウォーターマークホテル札幌」は、2008年3月に竣工した13階建て、客室数153室で一般的なビジネス系よりワンランク上のホテル。売主は、H.I.S.ホテルホールディングス(本社・東京都新宿区)が100%出資するウォーターマークホテル・ジャパン(同・同)。
土地面積は約167坪(553・20㎡)、延床面積は約1317坪(4348・23㎡)で現在価値を示す積算価格は16億1000万円、土地と建物の比率は76・2%、23・8%。ホテル収入から計算する不動産価格を示す収益価格は、38億5000万円。
野村不動産マスターファンド投資法人が取得した後は、ホテルオペレーターとして「ビスタ」ブランドで全国10ホテルを運営しているビスタホテルマネジメント(本社・東京都千代田区)に運営者を変更する予定。