土屋人間社長塾OB会、「みやざき中央新聞」水谷もりひと編集長が魂の講演

経済総合

 7年後に県外に購読者が広がり、10年後には全国に購読者が広がっていった。水谷氏は、「質の高い商品、愛情を込めた営業、運気をあげる生活習慣があったから、口コミでどんどん広がっていくようになった」と振り返った。
20年目には、社説を集めた書籍を発行、テレビで紹介された日にはアマゾンで売れ筋8位の書籍になり「みやざき中央新聞」の名前も一気に広がっていった。

 質の良い商品があると、それを売っている自分にも自信が持てるようになるが、水谷氏は「究極の営業は自分を売ること。目玉商品はあなた自身。商品に欠陥があったら改善しなければならないように、あなたが人前で話すことが苦手ならその欠陥を直さないと良い商品にはならない。まず自社商品である自分を愛して価値を高めることが大切。それには自尊感情が必要。自尊感情こそがワンランク上の自分を目指すための必須条件」と訴えていた。

 第2部は、土屋氏が『働き方改革と生涯幸福設計』と題して講演。土屋氏は、札幌啓北商業高校卒業時に教諭から勧められて入社試験を受けた松下電器産業(現パナソニック)に触れ、「当時から松下幸之助氏は『5年後に週休2日制にする』と言っていた。そして1日休養、1日教養だと。1日は自分を豊かにするために教養を高めて欲しいという思いを込めたのだろう。今の働き方改革に繋がる言葉だ」と紹介。ちなみに、土屋氏は同社の入社試験に落ち、段ボール製造販売のレンゴーに入社、数年後に労働組合書記長として専従となったが退社。紆余曲折を経て土屋ホーム創業へと繋がっていく。
IMG_9197 (2)(写真は講演する土屋氏)

 土屋氏は、「社員の生き方を社長が押し付けるのは時代錯誤。社員が自分の価値観で目標を設定することが働き方改革の胆だ。自然や人を師として、時空を超えて物事を学べる読書を欠かさないことで、自分なりの価値観を磨くことが求められている」と話していた。

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