新日本有限責任監査法人(本部・東京都千代田区)とEY新日本クリエーション(同・同)は21日、EYベンチャーカンファレンス『東証1部上場を目指す未上場会社が知っておきたいIPOの準備』を開催した。札幌市中央区の同監査法人札幌事務所でもライブ映像配信が行われ約20人が出席した。IMG_5446 (2)(写真は、ライブ映像配信が行われた新日本有限責任監査法人札幌事務所会議室)

 このカンファレンスは、東証マザーズやジャスダックなどを経由して東証1部に上場を目指す経営者、管理担当者などを対象にしたもの。本部から札幌、大阪、広島、福岡の同監査法人事務所に映像配信も行われ、東証マザーズ上場準備の時からどのような準備をすれば良いかのポイントを経営者や証券会社担当者が解説した。

『他市場から東証1部に上場した会社の状況』をテーマに解説した東証上場推進部の橋本梢氏は、ステップアップ、鞍替え上場と呼ばれる上場市場を変更する会社が増えていることを紹介、「IPO(株式公開)の前から東証1部上場を視野に入れている会社が多くなっている」と話した。

 橋本氏は、2016年12月までに東証マザーズに上場した481社のうち東証1部に市場変更したのは122社、東証2部に市場変更したのは48社になることを報告。ステップアップの事例としてマザーズから東証1部に市場変更した就労支援・児童発達支援事業などの『LITALICO』、アウトドアライフスタイル用品の開発・製造・販売の『スノーピーク』のほか、札証アンビシャスから札証本則、東証2部、東証1部に市場変更したオリジナル健康食品、化粧品などのネット販売会社『北の達人コーポレーション』を紹介した。橋本氏は、「IPOのメリットを活かしてより成長していくためにステップアップして信用度、知名度をさらに高め、良い経営を目指して欲しい」と話していた。


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