札幌・駅前通に立地する札幌大同生命ビル(北3西3)の解体工事が始まった。隣接するコンタクトオフビルと一体再開発が計画されているが、同ビルにはテナントが残っているため先行して大同生命ビルを解体する模様。(写真は、解体工事が始まった札幌大同生命ビル)
札幌大同生命ビルは、1975に竣工した地下2階、地上12階建てのオフィス、飲食の複合ビル。敷地面積は約200坪と狭いため、昨年1月に隣接するコンタクトオフビルを取得、一体で再開発する考えだった。
しかし、同ビルには雪印パーラーや居酒屋、美容形成外科などが入居。雪印パーラーは、同ビルが竣工した1961年からこの場所で営業を続けてきたが、4月9日で閉店、同月17日から北2西3の太陽生命札幌ビル1階に移転した。残るテナントの美容形成外科と大同生命は現在退去問題で係争中。ビルの大家と店子には当事者同士の相互理解が不可欠。特に大家側には丁寧で冷静な対応が求められる。
立ち退き問題が未解決のため、先行して昨年9月から空きビルになっていた札幌大同生命ビルの解体工事に入った。新ビルの概要は未定だが、解体は大林組が担当、新ビルの施工も同社が手がける。
駅前通の生保所有のビル建て替えは、日本生命、明治安田生命、富国生命に続き4棟目になる。建て替えが近いと見られているのは第一生命ビル。