土屋ホールディングス(本社・札幌市北区)の創業者会長で土屋経営代表取締役を務める土屋公三氏(75)が、経営ノウハウを直接伝授する「人間社長塾」の第8期が12日から始まった。来年2月まで月1回午後の半日間、トップの志や攻めと守りのバランスなどについて土屋会長が講演するほか、塾生たちのグループ討議も行われる。参加塾生は60人。(写真は、土屋HD8階会議室で始まった人間社長塾第8期)
「人間社長塾」は、1人創業から土屋ホームなど2社を株式公開に導き、ホールディングス体制を構築するまで土屋氏が体験してきた全経営ノウハウを講義するもの。単に講義を聴くだけではなく、塾生たちがグループに分かれて討議するほか質疑応答も行い、トップとして必要な人間力を磨くことに主眼を置いている。塾生たちが「ワンランク上の経営」を実現する場と位置付けられている。
12日から始まった第8期には2代目、3代目経営者のほか起業したばかりの経営者、個人事業主、税理士、司法書士、弁護士、保険会社支店長など様々な業種から50歳以下の60人が入塾、うち10人は女性が占めている。札幌市内のほか小樽市、苫小牧市、白老町などからも参加している。
塾生たちの自己紹介では、「経営の芯を作り直したい」、「経営を巡る親子関係の悩みを解消したい」、「税理士だが人間力を身に付けたい」、「スケジュールを調整して受講日は仕事を全部白紙にして参加することにした」、「新しい気づき、新しいビジネスチャンスを掴みたい」と入塾動機などを語っていた。
土屋氏は、「私の話を聞いただけではだめ。塾生同士の横のつながりも大事にしていろんな人と話をすることが大切」と話していた。人間社長塾にはOB会もあって7期までの塾生の内、半分程度にあたる150人が加入している。カリキュラムでは、1期から8期までの合同大会も予定されており、先輩塾生たちの講義もある。