JR札幌駅北口に近い札幌市北区北8西1の再開発計画がようやく動き出しそうだ。北8西1地区は、当初の再開発計画が二転三転、このほど新たにホテル棟とオフィス棟を加えタワー型マンションや商業施設棟と合計4棟で構成される。(写真は、北8西1の再開発計画がある地区=2014年3月3日撮影)
北8西1再開発は、北9条小学校の日影問題で当初のツインタワー型マンションが1棟に修正され、他に医療福祉棟や駐車場棟を設置する案で2014年に都市計画が決定されていた。
しかし、その後、建設費の高騰で、医療福祉棟に入居予定だった泌尿器科病院や福祉介護施設が15年末に再開発の参加を取りやめ、計画が宙に浮いていた。
ここにきて、新たにホテル棟(14階建て)とオフィス棟(4階建て)を建設することで再開発計画がようやく動き始めることになりそうだ。ホテルは、スターツコーポレーション(本社・東京都中央区)が担い、客室数は約300室。オフィス棟は、大和リース(同・大阪市中央区)が参加する。
変更のためには都市計画決定の再変更が必要で、再開発の事業主体である「札幌駅北口北8西1市街地再開発準備組合」(田中重明理事長)は、17年度中に同決定を受けて本組合に移行、18年度にも着工し21年度に完成させる。総事業費は約427億円で、新たな都市計画決定でこれまでの再開発補助金が変更される可能性がある。
なお建設されるタワー型マンションは、地下1階・地上50階建てで高さは約180m。JRタワーの高さ173mを超える髙さになる。このマンションは、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)、住友不動産(同・東京都新宿区)、東急不動産(同・東京都港区)、NIPPO(同・同都中央区)の4社が合計約600戸を販売する予定。