「フュージョン」札証アンビシャス上場 札幌駅地下通路でもデジタルサイネージで告知

経済総合

 小売業や通販業、メーカー、金融などからの各種データを分析してマーケティングリサーチや顧客へのダイレクトプロモーションを行っているフュージョン(本社・札幌市中央区)が、23日に札幌証券取引所アンビシャス市場に新規上場した。同市場への新規上場は2015年6月のエコノス(同・同市白石区)以来で、同市場の上場銘柄は7社になる。アンビシャス開設以来の通算上場数は16社目。DSCN6461DSCN6481(写真は、札証の鐘を打鐘するフュージョンの花井秀勝会長=中央と佐々木卓也社長=左。写真下は地下鉄さっぽろ駅地下コンコースのデジタル広告メディアに放映されたフュージョンの新規上場PR)

 この日、同取引所で行われた有価証券上場通知書交付式で佐々木卓也社長は、こう語った。
「会長の花井が創業のときから我々に『自らマーケットをつくり、そのマーケットの中で成長しシェアを獲得せよ』という強いメッセージを発していた結果が、今日に結びついた。ダイレクトマーケティングの専門エージェンシーとして日本では数少ない専門の会社になった。今は、札幌だろうが北海道だろうが、本社のある場所に関係なくどこでも活躍できる時代。上場を活かして全国へ、そして海外へ成長の歩みを1歩ずつ刻みたい」

 札証では、新規上場を盛り上げようと2年前に鐘を新調したが、これまで本番に使われたことがなかった。今回、同社の花井秀勝会長が、文字通り本物の打鐘を披露して、関係者共々新規上場を祝った。
 
 札証は、新規上場PRの新しい取り組みも実施。当日の12時から17時まで、2分間隔で30秒間、地下鉄南北線大通駅の地下コンコースに設置されたデジタル広告メディア「SAPPORO SNOW VISION」でフュージョンの新規上場を告知、個人投資家の裾野を広げるPRを行った。

 フュージョン株は、上場初日の取引開始から買い注文が殺到して初値が付かず、公開価格(1140円)の上限である2・3倍の2622円の買い気配で取引を終えた。

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