運輸・倉庫・梱包の総合物流企業、日本梱包運輸倉庫(本社・東京都中央区)が北広島市輪厚工業団地内に建設していた物流センターが2月に完成する。同工業団地には、既に加藤産業(同・兵庫県西宮市)のサツドラホールディングス用物流センターや大和ハウス工業(同・大阪市北区)のユニクロ向け物流センターが稼働しており、数年後には約38haの工業団地で建物が完成する見通し。IMG_1267 (2)
IMG_1578 (2)(写真は、完成が近い日本梱包運輸倉庫の物流センター=上と大和ハウスの特定目的会社アセット・ツーのユニクロ向け物流センター)

 日本梱包運輸倉庫の物流センターは、国道36号線近くに昨年5月から鉄建建設(本社・東京都千代田区)が建設を行っている。敷地面積は約8700坪で建屋は2階建て延床面積約6000坪。2月中には完成する予定で、日本梱包運輸倉庫にとっては道内で江別市、苫小牧市に次ぐ3番目の物流拠点になる。

 輪厚工業団地は、北広島市内6番目の工業団地として2014年12月に完成。分譲面積38・8haのうち昨年5月段階で成約率は88%。既にホンダ部品販売(本社・東京都港区)札幌営業所やユニシス(同・東京都江東区)北海道工場、中北薬品(同・名古屋市中区)輪厚工場、加藤産業のサツドラHD輪厚ディストリビューションセンター、大和ハウスの特定目的会社、アセット・ツーのユニクロ物流センター、ホクリョウ(同・札幌市白石区)輪厚液卵工場が稼働している。

 総面積の53%にあたる約6万2500坪は、大和ハウスが取得しており、ユニクロ向けに続いて各企業向けの物流センターを大和ハウスが数年内に建設するものとみられる。また、松尾ジンギスカンのマツオ(同・滝川市)も国道36号線沿いの敷地約3500坪を取得しており、新たなロードサイド型店舗が登場する可能性もある。

 羊ヶ丘通と国道36号線の合流をスムーズに行えるようにバイパス工事が進んでおり、昨年3月からは札幌方面の供用が開始された。今年度中には千歳方面の接続工事が完了して供用が始まり、円滑な合流が可能になる。


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