札幌経済界は「北高南低」 北高OBが主流に!

経済総合

 札幌経済界は「北高南低」時代を迎えた。気圧配置ではなく高校のこと。これまでどちらかというと札幌、北海道の経済界は「札幌南高」の卒業生が主流だった。しかし、時代は「札幌北高」に吹いている。さてどんな人物がOBにいるのだろう。IMG_0017(写真は、札幌北高の正門)

 札幌南高は、明治28年(1895年)に設置された札幌尋常中学校がルーツ。明治34年(1901年)に北海道庁立札幌中学校、大正4年(1915年)に札幌第一中学校、昭和25年(1951年)に札幌南高になり男女共学を実施した。

 札幌、北海道の経済界では古くは雪印乳業の基礎を築いた佐藤貢氏がいるほか札幌商工会議所会頭、北海道商工会議所連合会会頭を務めた伊藤義郎氏(伊藤組土建取締役名誉会長、90)、北海道経済連合会会長や初代の北海道観光振興機構会長を歴任した近藤龍夫氏(元北海道電力社長、71)もいる。大西雅之氏(鶴雅グループ社長、61)、小砂憲一氏(アミノアップ化学会長、70)たちもOBだ。小砂氏は卒業生でつくる六華同窓会の会長も務めている。
 
 一方の札幌北高は、明治35年(1902年)に北海道庁立札幌高等女学校として創立され、昭和25年(1951年)に男女共学の札幌北高になった。
 経済人として活躍するOBには松田昌士氏(元JR東日本社長、80)や長内順一氏(元衆議、元ニトリ特別顧問、69)のほか、11月に札商と道商連の会頭に就任した岩田圭剛氏(岩田地崎建設社長、63)がいる。
 さらに、北洋銀行の石井純二頭取(65)、北海道銀行の笹原晶博頭取(59)、札幌信用金庫の前田繁利理事長(61)、北海道ガスの大槻博社長(67)らも北高卒。ちなみに北高の同窓会長は岩田氏が務めている。
 
 かつて札幌、北海道の経済界は「南高北低」と言われたが、現在は「北高南低」が経済界主流と言えそう。男子中学としてスタートした南高、男女共学になって60有余年の北高、ようやく北高OBが経済界主流を歩む時期になってきたようだ。もっとも同窓会では「庁立高女がルーツだけに元気な女性が多い」(岩田氏)そうだ。

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