調剤薬局最大手のアインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)は21日、11月1日付で発足する持ち株会社アインホールディングス(HD)の組織、人事体制を発表した。代表取締役を3人増員して5人として成長スピードを加速する体制を整える。DSC_5327(写真は、アインファーマシーズ本社)

 HDの代表取締役に就くのは大谷喜一社長(64)、加藤博美副社長(65)に加えて櫻井正人専務(66)、首藤正一専務・医薬事業部長(55)、水島利英専務・管理本部長(55)。
 組織はグループの経営管理を機能別に組織化して「業務サポート本部」、「運営統括本部」、「開発統括本部」の3部門に社長直轄部門を加えた体制とし、首藤専務は開発統括管掌、水島氏は運営統括及び業務サポートを管掌する。
 
 櫻井氏は、厚生労働省出身で2001年に退官、国民健康保険中央会常務理事を経て08年にアインファーマシーズ顧問、09年に専務に就任している。首藤氏は、1982年入社の草創期メンバーで取締役、常務を経て12年から専務。水島氏は82年エスエス製薬入社、86年に当時ドラッグストアを運営していたオータニ(現アインファーマシーズ)入社、取締役、常務を経て首藤氏と同じく12年から専務。
 
 社外取締役は丸紅出身で日本工業検査社長の森洸氏(68)、丸紅執行役員情報・物流本部長の株本幸二氏(56)、旧大蔵省出身でセブン&アイ・ホールディングス執行役員経営企画部シニアオフィサーの佐藤誠一郎氏(56)、北海道大学名誉教授の濱田康行氏(67)の4人が引き続き務める。
 
 医薬事業部と物販事業部を承継する事業会社として発足するアインファーマシーズの社長には、大石美也常務・医薬事業部副事業部長(55)が就任する。大石氏は、薬剤師資格を持ち90年に新潟県の調剤薬局、共栄堂入社。その後、93年のダイチク設立に参加して取締役就任、アインファーマシーズが07年にダイチクを完全子会社化、大石氏は常務に就任、08年には代表取締役に就いた。11年にアインメディカルシステムズ代表取締役副社長、12年の社長を経て同年にアインファーマシーズ取締役、14年に常務に就任している。大石氏は、HDの常務も兼務し運営統括本部長を務める。
 組織人事体制の詳細は、http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1292296


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