恵庭開発(本社・札幌市東区)は、太陽光発電事業を道外に広げる。現在は、苫小牧市と根室管内標津町で合わせて1・8メガワットの発電施設を運営しているが、来年1月には広島県東広島市、福山市や宮崎県国富町でもそれぞれ2メガワットの発電施設を建設、太陽光発電事業への総投資額は約30億円にのぼる見込み。(写真は、恵庭開発本社)
恵庭開発は、2013年11月から太陽光発電事業に参入。苫小牧市錦岡の樽前山の近くに0・8メガワット設備を稼働、北海道電力に売電している。また、根室管内標津町には1メガワットの発電施設を建設、昨年9月から本格稼働させている。
さらに、建設工事に入っているのが東広島市で、こちらは2メガワットの施設。来年1月に完成、稼働を始める。投資額は約6億円。次の投資は宮崎県国富町に建設する2メガワット施設で現在は土地の整地を行っている段階。投資額は約7億円で来年半ばころから稼働する。さらに福山市で2メガワット施設も計画している。東広島市と福山市の発電分は中国電力に、宮崎県の発電は九州電力に売電する。
同社の太陽光発電事業への総投資額は30億円近くに及び、みずほ銀行が融資。実質的な利回りは4%ほどになる見込みで同社には年間1億円超のキャッシュフローをもたらすことになるが、「全額を当社で運営している恵庭カントリー倶楽部の維持補修に充てる」(柴田和徳会長)としている。