札証年間功労賞に「健康コーポレーション」、時価総額461億円で単独上場企業トップ

経済総合

 札幌証券取引所は22日、同取引所に上場している企業から選ぶ「年間功労賞」にアンビシャス市場の健康コーポレーション(本社・東京都新宿区)を選定、表彰式を行った。同社は、昨年1月に旧スガイ・エンターテインメントを完全子会社化、株主優待制度の拡充や株式分割などで投資環境を改善、株価が昨年1年間で実質3・4倍になるなど地域経済に貢献していることが評価された。年間功労賞は札証が2013年に制定したもので今回が3回目。P1160841(写真は、札証小池理事長から記念の盾を手渡される健康コーポレーション瀬戸社長=右。札証提供)
 
 22日午前11時から札証2階会議室で行われた表彰式には、健康コーポレーションの瀬戸健社長と札証の小池善明理事長、会員理事の松浦良一上光証券社長や各証券会社の札幌支店長、会員外理事のアークス横山清社長、アインファーマシーズ大谷喜一社長などが出席した。
 
 年間功労賞は、地域経済に貢献している札証上場企業に対して地域社会との関係をさらに深め、北海道の資本市場育成に資することを目的に、企業業績や株主への価値提供、市場への貢献などを選考基準にして選ぶ。3回目となる今回は2位との差が開いた健康コーポレーション1社に決まった。ちなみに1回目は、クワザワ(同・札幌市白石区)と北の達人コーポレーション(同・同市中央区)、2回目はカナモト(同・同)と北の達人コーポレーションで過去2回はいずれも2社が選定されていた。
 
 健康コーポレーションは、2003年4月に設立され3年後の06年5月30日に札証アンビシャス市場に上場。上場当初は「豆乳クッキーダイエット」の健康食品で急成長、その後は健康、美容をキーワードにサービスを提供してきた。昨年1月にはジャスダック上場企業で北海道と縁の深い旧スガイ・エンターテインメント(ゲオ・ディノス)を完全子会社化したほかIR活動にも積極的で札証が提携しているアナリストレポートにも唯一参加している。
 株価も昨年1年間で大きく上昇、12月末の時価総額は461億円(上場時は95億円)で札証単独上場企業の中ではトップ。
 
 記念の盾を手渡された瀬戸社長は、「上場したころの3年間は『豆乳クッキー』で楽天のインターネットショッピングモールの伸び率ナンバーワンを記録したが、その後はダイエット体操が流行って楽天モールの下げ率ナンバーワンになるなど厳しい時もあった。その後、健康、美容の会社をM&A、ゲオ・ディノスの完全子会社により展開しているボディメイクのプラベートジム『RIZAP(ライザップ)』も好調。受賞を機にさらに精進したい」と語った。
P1160855(写真は、札証で挨拶する健康コーポレーションの瀬戸社長=札証提供)

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