札幌証券取引所は5日、大発会を開いて新年の取引を開始した。札証ではこの2年間、新規上場がなかったことから今年こそという期待感が高まっているほか既存銘柄の売買も活発。小池善明理事長は、「投資家、企業家の両面から取引所が活性化されて北海道経済が活況を呈してくるように期待したい」と挨拶した。IMG_2229(写真は、恒例の三本締めで新年取引を祝った札証の大発会)
 
 札証2階で取引開始前の午前8時50分から行われた大発会には、晴れ着姿の証券会社従業員や支店長のほか札証の会員外理事を務めるアインファーマシーズ大谷喜一社長、北海道銀行笹原晶博副頭取、さらに渡辺健雄北海道財務局長など約50人が出席。
 
 小池理事長は、「金融機関の予測では今年の北海道経済は実質経済成長率がプラスになり、経済環境としては期待ができる。札証はIR(インベスター・リレーションズ=投資家向け会社説明会)とIPO(イニシャル・パブリック・オファリング=新規株式公開)に力を入れおり、今年は複数社の上場があるのではないかと期待している」と述べた。
 
 その後、三本締めで今年一年の活況を祈った。最後に乾杯の音頭を取った札証の会員理事で上光証券松浦良一社長は、「昨年末の日経平均株価は1万7450円で一昨年末比7%上昇、株の業界で言う“午年の午尻下がり”のジンクスを克服した。今年は未年。未は辛抱、耐える年と言われるが、成長の途中という意味もある。昨年の勢いを継続していくことを期待したい」と語った。


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