キャリアバンクがカンボジアの人材会社CDLと業務提携、東南アジア市場での人材ビジネスを強化

経済総合

IMG_3192 キャリアバンク(本社・札幌市)は、カンボジアの日系人材派遣会社、クリエイティブ・ダイアモンド・リンクス(CDL)と業務提携、道内・国内企業がカンボジア進出する際に、CDLから人材派遣や人材紹介などを協力して行う。キャリアバンクはCDLとの業務提携を機に東南アジア市場で人材ビジネス拡大に力を注ぐ。(写真は、業務提携調印後にCDL鳴海貴紀社長と握手するキャリアバンク佐藤良雄社長=左。キャリアバンク提供)
 

 カンボジアに対する日系企業の投資はここ数年拡大基調で推移している。縫製企業が先行していた企業進出も自動車関連産業に波及し、今年6月にはイオンが首都プノンペンにショッピングセンターをオープンさせる予定で今後は大型商業施設の進出も加速していくと見られている。
 
 キャリアバンクが提携したCDLは、厚生労働省出身の鳴海貴紀氏が2012年にプノンペンに設立した人材ビジネス会社。現地で1万5千人以上の登録者を確保、「カンボジアのハローワーク」として日系企業や中国系、欧米系の外資系企業、現地企業への人材紹介ビジネスを展開している。
 
 今回の提携によって、キャリアバンクはカンボジアに進出する道内・国内企業の現地での求人ニーズをCDLに提供して人材紹介を受けるほか、カンボジアでの就職を希望する登録者をCDL経由でカンボジアの企業に斡旋する。また、CDLの登録者や求人企業が日本への転職、進出の際にキャリアバンクがサポートしていく。マッチングが成約する時に支払われる手数料が両社の収益になる。
 
 キャリアバンクは昨年、中国の人材企業2社と業務提携、中国市場で人材ビジネスを強化しているが、東南アジア市場での拠点としてカンボジアに着目した。日本国内は生産年齢人口の減少などによって人手不足は今後もより強まるとみており、東南アジアを含めた人材流動化は避けられない見通し。キャリアバンクは中国、カンボジアの2国の人材企業とアライアンスを組むことで将来に備える狙いがある。

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