藤田観光(本社・東京都文京区)が展開する「ホテルグレイスリー札幌」(札幌市中央区北4条西4丁目1-8、読売北海道ビル7階~16階)は、2025年11月から2026年6月までの8ヵ月間、営業を続けながら順次リニューアルを進めている。このほど、ロビーやラウンジ、レディースフロアの客室など主要3エリアのリニューアルを終えたことから、2026年3月9日、関係者向け内覧会を行った。
(写真は、吹雪がテーマの「デラックスツイン」)
「ホテルグレイスリー札幌」は、1973年に藤田観光が展開する「ワシントンホテル」の第1号として開業したのが最初。ビジネス需要に対応したホテルだったが、読売北海道ビル建て替え後の2008年に、観光・レジャーに対応した「ホテルグレイスリー」にリブランドした。開業から53年目、「ホテルグレイスリー」に転換してからは18年目となることから、ロビーやラウンド、客室の全面リニューアルを行うことにした。
(写真は、札幌市の小別沢の桑の木などの間伐材を使用したエレベーターホール)
(写真は、札幌市の小別沢の木々や厚沢部町産のウッドチップを敷き詰めたロビー)
2025年11月以降、順次リニューアル工事を進めており、同年12月に7階のロビーとラウンジ、2026年2月には14階レディースフロアの客室などのリニューアルが終了した。リニューアルの全体コンセプトは、「北海道の雄大な自然を“見て・聴いて・香って”楽しめる」で、それを凝縮しているのが、7階エレベーターホールとロビー。エレベーターホールは、札幌市の里山活性化推進事業と連携して、西区小別沢の里山から桑の木やカエデなどの5種類の間伐材を並べた。ロビーにも、小別沢の木々を配置し、床には、檜山郡厚沢部町産ヒバのウッドチップを敷き詰め、札幌南高の栗の木を使用した物置台、さらに水盤も設けて、五感で北海道の自然を味わえるようにした。
(写真は、霧氷がテーマの「エグゼクティブツイン」)
客室は、2部屋を1部屋にした吹雪がテーマの「デラックスツイン(コネクトツイン)」(広さ30㎡、定員2人、料金3万8500円~、32室)、霧氷がテーマの「エグゼクティブツイン」(広さ19~22㎡、定員、2人、料金2万3100円~)、雪花がテーマの「レディースツイン」(広さ19~22㎡、定員2人、料金2万5300円~)、雪影がテーマの「スタンダードダブル」(広さ15㎡、定員2人、料金1万6500円~※いずれも消費税・サービス料込み)などに刷新した。
(写真は、「エグゼクティブラウンジ」)
また、7階の「エグゼクティブラウンジ」(定員32人、76㎡)は、エグゼクティブフロアの宿泊者と「THE FUJITA MEMBERS」会員が無料で使用でき、「サッポロ クラシック」や道産酒、ワイン、オリジナル深煎りコーヒー、燻製メニューも無料で味わえる。瀬棚郡今金町から取り寄せた長さ2mを超える丸太テーブルや士別市の木材を利用したテーブル、道内各地の木片を使って手作りで仕上げた木のカーテンなどが設えられている。
今回のリニューアルにあたり、藤田観光は「ホテルグレイスリー札幌」と競合する周辺7ホテルに従業員が実際に泊まってSWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析を行い、客観的に約1600のデータを収集してリニューアルに生かす「付加価値創造プロジェクト」を推進。その結果、「地域満喫サポート」「心身の同時開放」「自分世界集中スペース」「先回り式の心遣い」「隙間時間の回復支援」「グッバイ警戒心ケア」という6つのホスピタリティを抽出して、リニューアルに反映させた。同社が展開する他地域の「ホテルグレイスリー」にも、この札幌モデルを順次導入していく。
「ホテルグレイスリー札幌」の芳賀智総支配人は、「今回のリニューアルによって、お客さまにより豊かな滞在体験を提供できるようになった」と話す。現在は、国内観光客と海外観光客の宿泊比率は7対3だが、リニューアルを今後も続け、海外観光客比率を1割程度高めていく考え。同ホテルの客室総数は440室だったが、リニューアル後に407室になる。



































