「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」、エスコン・ラピダスビジネスの宿泊受け皿に

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 エスコンフィールド北海道や次世代半導体製造のラピダス新工場建設に伴って宿泊需要が増えている、新さっぽろエリアに開業したホテル「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」(札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3-5)。同エリア3軒目のホテルとして2023年7月に開業した同ホテルは、足りなかった宿泊需要の受け皿となり、5ヵ月後の同年12月でも稼働率8割超を確保している。(写真は、「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」の外観)
(写真は、ホテル1階のロビー)

「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」は、札幌市営団地跡地の複合開発で2023年12月に誕生した、「マールク新さっぽろ」内に先行開業したホテル。複合開発を主導した大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が建設し、ABアコモ(同・東京都千代田区)がホテル運営を担っている。

(写真は、スーペリアツインの客室)

 白樺をイメージした客室の内装やエントランス、ロビーの落ち着いた雰囲気は、ホテルのコンセプトである「リセット」を象徴した空間となっている。客室の内訳は、スタンダードダブル(16・0㎡、シャワーブース)54室、スタンダードダブル(15・7㎡、ユニットバス)54室、スーペリアツイン(25・4㎡)47室、ハートフルツイン(22・1㎡)3室、ハートフルダブル(20・3㎡)1室、ユニバーサルツイン(24・9㎡)2室、デラックスルーム(40・9㎡)4室の計172室。

(写真は、リファのシャワーヘッドを採用している女性用大浴場)

 大浴場で、男性は「雪の湯」、女性は「森の湯」。「雪の湯」は、湯船の奥の壁に寒色系の色彩タイルを縦長に配置して雪や氷をイメージ。「森の湯」は、床と柱に木板の明るいタイルを選定、森の木立や葉っぱの雰囲気を演出している。女性用の大浴場には、リファのドライヤーとシャワーヘッドを用意している。男女とも客室から満室かどうか確認できるようになっている。

(写真は、1階レストラン「ONIRICO」)

 1階レストラン「ONIRICO」では朝食とランチを提供。石窯を導入しており、ピッツァだけでなく北海道の肉、魚を焼き上げるイタリアンビュッフェが楽しめる。天井が高くなっているため開放感があり、外のアクティブガーデンを見ることもできる。84席あるが、ランチ時間帯は、オープンからほぼ満席の状態が現在も続くほどの人気となっている。

 同ホテルの八木橋悟総支配人は、「お客さまは6割が関東からで3割が道内からです。厚別公園競技場にも近いことから、スポーツ関係の宿泊需要もシーズンによってはあります。エスコンフィールド北海道の観戦やイベントで利用される方も増えており、今後はラピダス関連の宿泊需要も期待できます」と話している。
 
「ラ・ジェント・ステイ」は、2016年8月にオープンした「ラ・ジェント・ステイ札幌大通」(札幌市中央区、219室)、2019年12月にオープンした「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」(函館市、261室)に続く3棟目で、いずれも大和ハウス工業が建設し、ABアコモが運営している。北海道新幹線新函館北斗駅前には、2017年3月にオープンした「ラ・ジェント・プラザ函館北斗」(北斗市、107室)があり、地元の北斗開発が建設、ABアコモが運営している。

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