イシン・ホテルズ・グループ(本社・東京都中央区)は、「the b 札幌」を復活開業した。同社は2018年、札幌に進出したが、コロナ禍で2年後に撤退。今回、3年ぶりに札幌で「the b」ブランドを復活させた。(写真は、「ホテルWBFフォーステイ札幌」跡を利用して2023年12月16日に開業した「the b 札幌」)
「the b」ブランドのホテルを運営するイシン・ホテルズ・グループ(本社・東京都港区)は、投資家のジョージ・ソロス氏のグローブ・インターナショナル・パートナーズが運営するファンドと外資系ホテル運営会社が共同出資して、2001年に設立。東京や関西、九州などに「the b」を展開、2019年1月29日に「the b 札幌すすきの」(中央区南5条西6丁目)をオープンさせた。
しかし、翌2020年2月以降のコロナ禍で同年4月19日から臨時休業、再開を果たせぬまま、同年5月31日に撤退した経緯がある。それから3年7ヵ月後の2023年12月16日、場所を南3条西2丁目に移して復活開業した。
出店場所は、「ホテルWBFフォーステイ札幌」跡。同ホテルは2019年12月13日にWBFグループ(本社・大阪市北区)が開業させたが、コロナ禍で同社は民事再生、星野リゾート(本社・長野県北佐久郡軽井沢町)グループに入った。ホテルは一時休業の後、継続運営されていたが、2023年10月31日に運営終了になった。
今回、その跡にイシン・ホテルズ・グループが入り、「the b 札幌」として運営することになった。全130室で開業しているが、1階のラウンジは改装工事中で、2024年2月にリフレッシュオープンさせる。ちなみに「the b 札幌すすきの」跡には、2022年1月28日に星野リゾートが、都市型ホテル「OMO3札幌すすきの」を開業させている。コロナ禍を経て、札幌でイシン・ホテルズ・グループと星野リゾートがホテルを交換するという珍しい現象になった。