「JRイン千歳」(千歳市末広6丁目4-4)に、「スーパー北斗」として利用されていた、キハ281系をコンセプトにしたトレインルームが新設される見通しだ。利用開始時期は未定だが、鉄道ファンを含め観光客の人気を呼びそうだ。(写真は、伊達市内を走るかつての「キハ281系」=読者提供)
「JRイン函館」(函館市若松町12-14)では、2022年11月から、「キハ40トレインルーム」を新設して一般利用を開始している。「キハ40」は、国鉄時代から使用されていた気動車で、コンセプトルームには実際の車両から取り出した部品と社員教育用に制作した運転台などを設置、キハ40を自由に見て、触って、撮影して、体感することができる。
この「キハ40トレインルーム」が好評なことから、「JRイン千歳」に、「キハ281系トレインルーム」を新設することになった。「キハ281系」は、R四国の2000系をベースにJR北海道が1992年に試作した、振り子式特急気動車。1993年から富士重工業と日本車輌製造が量産して、1994年3月のダイヤ改正から「スーパー北斗」として営業運行を開始した。国内在来線としては130㎞の最高速度での営業運行を行い、札幌―函館間を最速2時間59分で結んでいた。2020年3月のダイヤ改正で「スーパー北斗」から「北斗」に名称が切り替わり、「キハ281系」を使用した「北斗」の定期運行は、28年目となる2022年9月30日で終了している。
引退後の車両は、ほぼ解体が終わっているが、解体された車両から取り外した部品を客室に設置する予定で、往年の「キハ281系」を見て、触って、撮影して、体感することができる。内装や設置される部品、利用開始時期は現時点では未定。