札幌や函館、旭川で貸しビル事業を展開しているリンクル(本社・札幌市中央区)や同社関連会社で構成するLCグループは4月3日、函館市本町29-26に「LC五稜郭ホテル」をプレオープンさせた。五稜郭公園の近くにあり、ビジネスや観光に最適な立地。4月9日(土)にグランドオープンする。同グループは隣接する「オールドスタイルホテル函館五稜郭」も近く取得する予定で、今夏には合計120室のビジネス・観光ホテルとして一体的に運営する考え。(写真は、「LC五稜郭ホテル」=左と近く取得する「オールドスタイルホテル函館五稜郭」=右)
「LC五稜郭ホテル」は、共立メンテナンス(本社・東京都千代田区)が展開していた「ドーミーインエクスプレス函館五稜郭」跡をリノベーションして開業した。土地建物は元々LCグループが所有、共立メンテナンスに一棟貸ししていたが、閉館を機にLCグループがホテル運営に取り組むことにした。
(写真は、2階にあるフィンランド式サウナ=女性用)
(写真は、ペットと一緒に宿泊できる部屋)
建物は地下1階、地上7階建て、延べ床面積は約1335坪(4407・07㎡)。1階には、高級食パン専門店「ベーカリーワンカラット函館五稜郭店」(LCグループがフランチャイズ運営)と南北海道地産物流協同組合(本部・茅部郡森町)が運営する、南北海道の食材を揃えた土産店「みなほっの杜」が入り、「ワンカラット」の食パンを提供する朝食会場も設けた。2階には収容人員30人のサウナ室を設置。このサウナ室は、サウナストーンにアロマ水をかけて熱い蒸気を発生させ、室内温度を一気に上げて発汗を促すオートロウリュの本格的なフィンランド式サウナ。また、貸し切りサウナ室(定員3人)も1室ある。その他、ビーズクッションを用意した休憩室、ビール以外のアルコール類が無料のラウンジがある。
3階から7階が宿泊フロアで、ダブル、デラックスダブル、ツイン、デラックスダブルツイン、和洋室の5タイプ全71室。ペットと一緒に宿泊できる部屋も2室用意した。また、1階の裏側出入り口付近にはドッグランスペースも設置している。2階フロントには自動精算機2台があり、非対面でチェックイン、チェックアウトができる。
LCグループは、同ホテル近隣の徒歩圏内に4棟の飲食店ビルを展開していることから、宿泊者にテナントのスナックやバー、カラオケ店、居酒屋を紹介する「LCガイド」を配布。宿泊者が気軽に安心して楽しめるサービスも行う。LCグループの高木浩運・取締役道南地区事業部長は、「LC五稜郭ホテルが函館に足を運んでいただくきっかけになればと思う。ホテルを含めた飲食店ビルを通じて函館の活性化に貢献したい」と話す。
LCグループは、「LC五稜郭ホテル」に隣接する「オールドスタイルホテル函館五稜郭」(本町29-23、48室)を近く買収する予定で、6月頃には開業、一体的な運営を行う。夏には取得ホテルの屋上で、ビアガーデンを開設することも予定している。
(写真は、1階にある高級食パン専門店「ベーカリーワンカラット函館五稜郭店」)
(写真は、1階の土産売り場「みなほっの杜」)