JR西日本(本社・大阪市北区)グループのジェイアール西日本デイリーサービス(同・兵庫県尼崎市)は、札幌市中央区南3条西2丁目10で宿泊特化型ホテル「ヴィアイン札幌」(仮称)を2023年秋に開業する。JR西日本グループが北海道でホテルを運営するのは初めて。(写真は、仮称「ヴィアイン札幌」の建設予定地)

 建設場所は、旧「リバティタワービル」跡地。同ビルは、狸小路商店街2丁目にあり、地下2階、地上5階建て、立体駐車場棟を併設していた。同ビルには、一時期「マリオンシネマ」が営業、バブル期にはエンタメ発信も行っていた。2018年12月に土地建物を京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)が取得、2020年6月から解体に着手、今年初めには更地になっていた。

 ホテルの建設工事は、京阪電鉄不動産が建築主になって既に始まっている。敷地面積約272坪(899・71㎡)、建築面積として約220坪(726・57㎡)、鉄骨造、地上14階建て。延べ床面積約2367坪(7812・94㎡)、建物の高さは51・82m。設計、監理は鴻池組東京本店一級建築士事務所(東京都中央区)、施工は鴻池組北海道支店(札幌市中央区)。鴻池組は、解体工事も行った。
 建物完成後に、ジェイアール西日本デイリーサービスが一棟借りで「ヴィアイン札幌」を開業する。客室数は約255室。温かみのある内装のロビーと客室を設え、最上階には露天風呂付きの大浴場も設ける予定。
「ヴィアイン」は、東京や大阪、福岡など10都府県に26棟、約6500室を展開。今回、東北を超えて北海道・札幌に初進出する。
 京阪電鉄不動産は、2018年4月開業の「東急ステイ札幌」(南1条西1丁目、185室)、20年8月開業の「クインテッサホテル札幌すすきの」(南6条西4丁目、155室)、21年4月開業の「ビスポークホテル」(南2条西1丁目、1255室)の建物オーナーで、今回が札幌市内4棟目となる。
 なお、JR西日本グループのJR西日本不動産開発(本社・大阪市北区)は、札幌市中央区南2条西7丁目7-1にホテルを所有、フリープラス(同・同)が「FP HOTELS札幌大通り」として展開している。


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