タイ・バンコクに本社があるレッド・プラネット・ホテルズ・リミテッドの日本法人、レッド・プラネット・ジャパン(本社・東京都港区)は、バジェット(低価格)ホテルの「レッドプラネット札幌すすきの中央」(札幌市中央区南5条西6丁目12-1)を8月31日(火)に閉館する。コロナ禍による宿泊需要の落ち込みと収束が見通せないことから、運営開始から2年で閉館を決めた。(写真は、8月末で閉館する「レッドプラネット札幌すすきの中央」)

「レッドプラネット札幌すすきの中央」は、南6条通沿い南向きで、「ファミリーマート札幌南6条西5丁目店」の東隣。敷地面積約204坪(673・89㎡)、建築面積約155坪(514・76㎡)、鉄骨造の地上14階建て。客室数212室で延床面積約1853坪(6132・92㎡)、建物の高さは45m。建物の設計、監理はコホーネス一級建築士事務所(大阪市中央区)、施工は東亜建設工業(本社・東京都新宿区)の東日本建築支店(同)。2018年4月に着工、19年4月末に竣工、同年9月に札幌でも開催されたラグビーワールドカップに合わせて開業した。
 しかし、翌20年春から新型コロナウイルスの感染拡大でインバウンド需要が蒸発。稼働率が上がらない中、レッド・プラネット・ジャパンは事業の再構築を進めてきた。「レッドプラネット札幌すすきの中央」は運営コストが負担になっているため、「レッドプラネット名古屋錦」(名古屋市中区)とともに8月末閉館を決めた。両ホテルともリース物件。

「レッドプラネット札幌すすきの南」(南7条西1丁目13-7、18年6月1日開業、123室)の営業は継続する。これによって同社が日本で展開するホテルは、東京2ヵ所のほか札幌、広島、京都各1ヵ所の計5ヵ所になる。同社(ジャスダック上場)の21年12月期の6月中間決算は、売上高2億4600万円、営業損失7億3800万円だったが、リース解約益など特別利益で純利益は1億1400万円になっている。



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