ゴルフ場とグランピングの新しいアクティビティの提案ーー。室蘭市崎守町にある室蘭ゴルフ倶楽部(18H)のグランピング施設「室蘭グランピング」が、14日(金)にプレオープンする。開業は6月1日。ゴルフ場内にグランピング施設が設けられるのは、北海道では初めて。コロナ禍のリゾートスタイルとして注目を集めそうだ。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、「室蘭グランピング」)
(写真=テント内部はホテルのような空間が広がる)
室蘭ゴルフ倶楽部の正門を入ると正面にクラブハウスが見える。左手方向にしばらく歩くと大小6つのテントが設置されている。ウッドデッキの上に並んでおり、テントというよりも本格的なミニドームという印象だ。以前は雑木林だった場所を昨年夏頃から整備、コンクリートの土台を作り今年4月からグランピング施設を設営した。総工費は1億円。
中に入ると想像以上の広さで、ゆったりとした空間が広がっている。リビングにはオーダーメイドによる大塚家具の椅子やテーブルが配置され、お洒落な照明とともにリゾート気分を盛り上げる。冷蔵庫や大型ディスプレーもあり、アメニティには今治タオルなど特注品を揃えた。ベッドはシモンズ製。冷暖房も備えている。大小3つのテントが1セットで4人が宿泊でき、2組8人まで利用できる。
(写真は、シモンズ製ベッドが並べられた寝室)
(写真は、特注品で揃えたアメニティ)
夕食はウッドテラスでフレンチシェフ特製のフレンチBBQ、朝食は地域の食材を自由にサンドして食べることができる。専用のシャワールームやトイレは別棟に設置され、クラブハウスの大浴場を利用することもできる。
室蘭ゴルフ倶楽部は1929年、当時の新日鉄や日本製鋼所、栗林商会など室蘭財界が中心になって設立された。その後、現在の地に移ったのが56年、名匠井上誠一氏の設計による北海道屈指の難コースとして誕生した。運営事業者は、2018年から、企業再生投資などを行うレゾンディレクション(本社・尼崎市)。今回のグランピングは、同社が展開するホテルや旅館のノウハウを生かし、ホテルライクなゴルフ倶楽部を目指そうと導入したもの。
プレオープンから7月16日までは通常料金50%オフのキャンペーンを行う。期間中は、通常料金が平日3万9280円のところ1万9910円に、土日祝日4万7520円のところ2万3760円(1人1泊2食、1Rプレー付き)になる。7月17日から8月31日は20%オフとなる。また、宿泊のみのプランのほか、ゴルフの楽しさを知ってもらうきっかけづくりとして初心者プランも用意する。チェックインは14時、チェックアウトは翌11時。同倶楽部宿泊料飲営業部長の小野原努氏(54)は、「このコースは戦略性の高いコースとして知られています。グランピングで遊びの要素を充実させて倶楽部の魅力を高めていきたい」と話している。
(写真は、高度な戦略性が要求されるコースとして知られる室蘭ゴルフ倶楽部)