札幌の狸小路商店街に直結した「ホテルサンルートニュー札幌」(中央区南2条西6丁目)が、3月31日で営業を終了した。インバウンド蒸発や国内観光客の減少が影響、開業から35年で終止符を打った。(写真は、3月31日で営業を終了した「ホテルサンルートニュー札幌」)

「ホテルサンルートニュー札幌」は、旧日本交通公社と旧第一ホテルが合弁で設立した「サンルート」の直営ホテルとして1986年7月に開業。狸小路商店街に直結したホテルとして注目され、客室数は306室。新千歳空港連絡バスの停留所にも「ホテルサンルートニュー札幌」があり、利便性も高かった。サンルートは、2014年9月に相鉄ホールディングス(本社・横浜市西区)の100%子会社として傘下に入り、17年10月に相鉄ホテルマネジメント(同・同)が事業を承継した。

「ホテルサンルートニュー札幌」は、コロナ禍の影響を受けて今年1月6日から休業、再開時期を探っていたが、3月31日を営業を終えた。道内の「サンルートホテル」チェーンは、直営の「ニュー札幌」の他、FC(フランチャイズ)の「札幌」(北区北7条西1丁目1ー22)と「室蘭」(室蘭市中島町2丁目28ー6)の3ヵ所あったが、「室蘭」は今年3月25日に加盟契約を終了して同月31日に「アパホテル室蘭」にブランド転換した。今回の「ニュー札幌」の閉館によって、道内の「サンルート」は「札幌」の1館体制になる。

 なお、相鉄ホテルマネジメントは、アルファコート(本社・札幌市中央区)が南5条西2丁目の旧田畑病院跡地で建設中のホテルを一棟借り、22年夏に「相鉄フレッサイン札幌すすきの」を開業する計画。
(写真は、加盟契約を終了した「ホテルサンルート室蘭」=2021年3月18日撮影)



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