昨年末に廃業した夕張市の「マウントレースイスキー場」、「ホテルマウントレースイ」、「ホテルシューパロ」、「合宿の宿ひまわり」など観光施設を運営する夕張リゾート(夕張市末広2丁目4番地)は、代理人弁護士杉山真一氏(原後綜合法律事務所=東京都新宿区)を通じて札幌地裁に破産申し立てを申請していたが、1月28日に受理され、2月1日に同地裁は破産手続きの開始決定をした。(写真は、「ホテルマウントレースイ」)

「マウントレースイスキー場」や「ホテルマウントレースイ」などの観光施設は、1980年代に「石炭から観光へ」を合言葉にマチの再生を願って整備された施設だった。松下興産や加森観光、中国系の元大グループ、そして現所有者の香港系ファンド、グレートトレンドと所有者、運営者が変わってきたが、これまでは曲がりなりにも法的整理は行われず施設の売買で命脈を保ってきた。

 今回は、こうした売買も行われず、破産という法的整理に踏み切らざるを得なかった。施設の所有は夕張リゾートホールディングス(HD)で、運営は夕張リゾートが担っており、夕張リゾートの負債総額は約5億円とされている。最大債権者は夕張リゾートHDと親会社のグレートトレンドで約2億5000万円。夕張リゾートの破綻は、夕張リゾートHDの破綻に連鎖する可能性が高い。

 札幌地裁の破産手続き開始決定に伴い、同地裁が破産管財人に選任したのは松田大剛弁護士(坂本・松田法律事務所、札幌弁護士会所属)。今後は債権を確定した上で残余財産の処分を行い、各債権者に配当を行う段取りになるが、残余財産の処分ということで各施設の競争入札か、任意売却が行われることになりそう。買い手が現れなければ、これらリゾート群は廃墟になってしまいかねない。



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