夕張市のマウントレースイスキー場、ホテルマウントレースイ、ホテルシューパロ、合宿の宿ひまわりなど観光4施設を所有運営する夕張リゾート(夕張市末広2丁目4番地)が廃業し、破産申し立てを行うことを自社のホームページで24日に公表した。香港系ファンドが所有運営するようになって1年、コロナ禍による経営難で事業継続を断念した。(写真は、「ホテルマウントレースイ」)

 マウントレースイスキー場は、元々は地場資本が開設したが市と第3セクターが運営を承継。その後、1988年に松下興産が取得、ホテルマウントレースイの建設などリゾート施設を拡充して91年に拡大オープンさせた。しかし、松下興産の撤退で、2002年に市が施設を取得して運営を継続。5年後の07年には市が財政破綻したことにより、指定管理者制度により加森観光が運営を受託することになり、07年2月に加森観光は現地法人の夕張リゾートを設立した。

 加森観光による運営は10年間続いたが、同社は再延長せずに撤退。17年2月、市は施設を中国系の元大リアルエステートに約2億4000万円で売却し、夕張リゾートは元大夕張リゾートと名称を変えた。さらに、19年に香港系ファンドが施設を約15億円で取得、再び夕張リゾートに名称を戻し昨シーズンから営業を担っていた。

 夕張リゾートは、今年2月の北海道の緊急事態宣言発出以来、スキー場とホテルの営業を休止して営業再開のタイミングを模索していたが、コロナ禍の終息が見込めないため廃業を決めた。同社のホームページ上では、ライ・ユン・ナン代表取締役の名前で『夕張リゾート株式会社廃業についてのお知らせ』が掲載され、『冬には新型コロナウイルスが終息に向かい、例年通りお客様をお迎え出来ると見込んでおりました。しかしながら、北海道も全道にわたり感染者数の増加が継続し、終息の見込みが全く立たない状況が続いていることから、事業継続は困難になり、やむを得ず廃業し、破産申し立てを行うことを決断致しました』と書かれている。

 夕張のリゾート施設は、バブル崩壊や市の財政破綻などによって運営主体が頻繁に切り替わったが、これまでは法的整理には至らず運営は承継されてきた。夕張リゾートの廃業、破産申し立ての後に、果たして施設を承継する事業者は現れるだろうか。


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