虻田郡倶知安町岩尾別字328ー47の花園地区で建設中だった、米国ホテル大手ハイアットグループの最高峰ラグジュアリーマウンテンリゾート「パークハイアットニセコHANAZONO」が20日開業する。米国ホテル・モーテル協会が分類している最高級価格帯のラグジュアリーホテルの北海道第1号で、国内外富裕層の利用に繋がりそうだ。
(写真は、20日に開業する「パークハイアットニセコHANAZONO」)
「パークハイアットニセコHANAZONO」は、100室の「パーク・ハイアットホテル」と113室の「パーク・ハイアットレジデンス」からなるラグジュアリーホテルで、花園スキー場とゴルフ場を所有している香港の不動産会社パシフィック・センチュリー・プレミアム・ディベロップメンツ(PCPD)が建設した。
PCPDは、2015年にハイアット・ホテルズ&リゾーツとホテル、レジデンスの運営受託契約を締結、18年からニセコHANAZONOリゾート内で着工していた。ホテルは地下2階、地上5階建て、延べ床面積約7121坪(約2万3500㎡)。レジデンスは、ハイアット・ホテルズ&リゾートが日本で初めて取り組むもので、地下1階、地上9階建て、延べ床面積約8303坪(約2万7400㎡)。レジデンス購入者は、パーク・ハイアットに委託することによって所有物件を宿泊施設として貸し出すことができ、いわゆるコンドミニアムとしての利用ができる。
ホテルの全客室には、広々としたリビングとダイニングスペースを確保、頂点の贅沢が凝縮したシグネチャースイートは、羊蹄山を眺望できるテラスやベランダを設けプライベートな天然温泉も完備しており、ニセコの新たなエレガントの象徴となりそう。
ウェルネス&スパは、4室のトリートメントルームと天然温泉を備えたカップルルームも2室用意、ウェルネスエリアには最新鋭のフィットネスマシーン、25mインドアプール、温泉浴場も備えている。
館内には11のレストラン、バー、ラウンジがあり、札幌の3ツ星レストラン「モリエール」の中道博オーナーシェフが「モリエールモンターニュ」でニセコを舞台にした新たな料理世界を披露。また、金沢・ひがし茶屋街の「鮨みつ川」のほか鉄板焼き、炉端焼き、チャイナキッチン、焼きたてパンやペストリー、惣菜の「Deli(デリ)」などが出店している。ホテルとレジデンスの設計は、フジタ一級建築士事務所(東京都渋谷区)、監理は同事務所と日建設計(東京都千代田区)、北海道日建設計(札幌市中央区)、施工はフジタ(本社・東京都渋谷区)。HANAZONOスキー場と直結した4棟からなる「パークハイアットニセコHANAZONO」は、倶知安ニセコ地区の変貌を象徴するランドマークとなりそうだ。