香港資本のJozankei Enterprises(本社・東京都渋谷区)が建設を進めている札幌市南区定山渓温泉東町3丁目231番地のホテル「シャレーアイビー定山渓」が、姿を現してきた。豊平川のそばに建つこのホテル、 7月初旬開業を目指し工事は大詰め段階。定山渓では初の海外資本になるが、定山渓観光の活性化に繋がると地元観光業界も期待感を示す。
 香港財閥の合和実業がニセコに続いて手掛けるホテルで、5階建て全26室の高級ホテル。部屋の広さは70㎡から140㎡で、館内にはジムやミニシアター、スパトリートメントサロン、ラウンジなどを備え、日本文化と西洋の快適さをバランス良く取り入れた長期滞在も楽しめるミニラグジュアリーホテル。延べ床面積は、約1333坪(4400㎡)。

 定山渓地区は支笏洞爺国立公園の特別地域に指定されておりホテル新設には制限があるほか、温泉の泉源を保有していなければ新規ホテルの開業はできないなど様々な規制がある。「シャレーアイビー定山渓」は、旧保養所の所有者から泉源を含めた土地を取得して昨年5月からホテル建設を進めてきた。建物の設計、監理は北海道日建設計(札幌市中央区)、施工は戸田建設(本社・東京都中央区)札幌支店(札幌市中央区)。

 価格帯はアッパーで海外富裕層を主要ターゲットにしているため既存ホテルとの顧客争奪は起きないと見られている。「定山渓でホテルの新規建設は鶴雅リゾートの『森の謌』以来、ほぼ7年ぶり。海外資本としては初の本格的ホテルになるが、客層も違うため既存ホテルとの共存共栄を期待している」(定山渓観光協会山田秀明事務局長)と話す。

 外資のホテル建設が相次ぐニセコは国定公園だが、定山渓は国立公園特別地域であることや泉源の新規発掘も規制されて泉源保有が難しいことなど、ニセコに続き定山渓も外資のホテルラッシュとはならないようだ。


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