北海道でガソリンスタンドなど約30店を運営する中和石油(本社・札幌市中央区)は、ホテル事業に乗り出す。札幌市中央区南2条西5丁目の自社所有地に地上14階建ての宿泊特化型ホテルを建設、東急不動産ホールディングス(本社・東京都港区)グループで首都圏を中心に「東急ステイ」を展開する東急ステイ(同・東京都渋谷区)に運営を委託する。これを皮切りに全国主要都市でホテル事業を中心に不動産開発を進める。IMG_1800 (2)(写真は、南2西5のホテル建設予定地)

 中和石油が所有する南2西5の土地(約244坪)は現在、時間貸し駐車場として利用されている。ここに今年8月から地上14階、客室数175室(ダブル105室、ツイン69室、バリアフリー1室)の宿泊特化型ホテルを建設する。

 事業の総合企画はサンケイビル(本社・東京都千代田区)、設計施工は西松建設(同・同港区)。完成は2018年10月。運営は東急ステイに委託する。同社は、首都圏で「東急ステイ」17棟を運営しており、首都圏以外では初進出になる。昨年8月にオープンした大和ハウス系の「ラ・ジェント・ステイ札幌大通」(地上14階建て、201室)と背中合わせに建設される。

 中和石油は昨年、南4西1の自社所有地約280坪をサンケイビルに売却。現在サンケイビルが2018年春の開業を目指して地上13階建て、客室数284室のホテル建設を進めている。こうした経緯から、今回はサンケイビルが中和石油のホテル事業参入をサポートしたとみられる。

 なお、中和石油の関連会社加賀興産(本社・札幌市中央区)が南1西5の商業オフィス系ビルを所有しているほか南1西2にも商業ビルを保有、また市内数ヵ所で賃貸マンションも所有運営している。
 


12人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。