明治海運がセコムから「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」を取得

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P1040152 明治海運(本社・神戸市)がセコム(同・東京都渋谷区)から「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」を取得する。同ホテルは1993年にカブトデコムの関連会社エイペックスが拓銀の融資を受けて開業した高級ホテル。拓銀破綻に連鎖してエイペックスも破綻、2000年からセコムが保有・運営していた。08年には洞爺湖サミットの会場にもなった。(写真は、ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)
 
 同ホテルは、平均単価5万円程度の高級ホテルでゴルフ場やテニスコートを併設。客室数は336室で噴火湾と洞爺湖が望める標高620mのポロモイ山頂にある。羊蹄山も間近に望める。
 
 カブトデコムの関連会社エイペックスが拓銀から約650億円の融資を受けて93年に開業。当時は会員制の高級ホテルとしてバブル景気に乗って賑わったがバブル消滅とともにエイペックスの主導権がカブトから拓銀に移り、ホテルマンの代名詞と言われた窪山哲雄氏をトップにした運営に切り替わった。
 
 しかし97年の拓銀破綻でエイペックスも破綻、2000年にセコム子会社の十勝アーバンプロパティーズが土地建物を取得していた。取得額は60億円で200億円を投じて改修した。

セコムは洞爺湖サミット後の09年ころ、同ホテルを中東の資産家に約500億円で売却する話を進めていたがリーマンショックとも重なって価格が折り合わずに断念していた。11年ころには中国人観光客の間で人気となり、中国資本の買収説も出たことがある。
 
 今回、セコムから同ホテルを取得することにした明治海運は、ホテル事業を積極的に進めており、道内ではニセコノーザンリゾート・アンヌプリや旧稚内全日空ホテルを所有運営、早来カントリークラブも運営している。

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