真冬の札幌でシニアのゴルフプロが競う「札幌シニアオープンペアマッチ選手権」が1月25日、屋内ゴルフ練習場「THE EAGLE GOLF」(札幌市中央区南7条西10丁目1025-6)で開催された。国内でも初めてのバーチャルゴルフトーナメント。プロと観戦者は手探りながらも、室内プロゴルフ大会の可能性を実感した。(写真は、「札幌シニアオープンペアマッチ選手権」で優勝した寺西=右・丸山=左ペア。左端は正栄プロジェクトの美山正広代表取締役)
(写真は、バーチャルトーナメントに臨む倉本プロ)

 会場となった「THE EAGLE GOLF」は、正栄プロジェクト(本社・札幌市中央区)がパチンコホールをリノベーションして開設させた室内ゴルフ練習場。最先端弾道計測器「TRACKMAN(トラックマン)」を、世界最大規模の19台設置したDX(デジタルトランスフォーメーション)ゴルフ練習空間となっている。

 今回の「札幌シニアオープンペアマッチ選手権」は、このトラックマンを利用したシミュレーションゴルフで開催したもので、コース設定は太平洋クラブ御殿場コース(静岡県御殿場市)、18ホール。 参加したプロは、倉本昌弘氏、横尾要氏、寺西明氏、芹澤信雄氏、丸山大輔氏、西川哲氏、東聡氏、千葉晃太氏の8人(千葉氏は、飛行機欠航で参加できなかった藤田寛之氏の代役として参加)。抽選で、倉本・横尾、寺西・丸山、芹澤・千葉、東・西川のペア4組でスコアを競った。

 優勝は、寺西・丸山ペアで4オーバー、倉本・横尾ペアに4打差をつけた。寺西氏は、「トラックマンは以前から使っていたので、コツはある程度分かっていたが、パターは強く打たないと難しかった」と話し、丸山氏「寺西さんの言う通りにしたのが良かった」などと話していた。ペアには、大会主催者である正栄プロジェクトの美山正広代表取締役から、賞金80万円の目録が贈呈された。

 美山氏は、「室内でのプロゴルフトーナメントは初めてなので、手探りの開催だったが、想像以上に盛り上がることが実感できた。プロの皆さんも室内大会は経験がないので、どういう反応をするのか分からなかったが、盛り上がって楽しんでくれた。室内での大会や競技が成立することを実感した」と話し、「今後は、プロの皆さんがこぞって出場したくなるような進化した大会にしたい。冬の北海道にプロがゴルフバッグを持って集まってくる光景が当たり前になるようにしたい」と語っていた。

「THE EAGLEGOLF」は現在、プレオープン中で、2月1日(水)にグランドオープンする。料金はサブスクリプション制で、入会金は個人会員2万円、法人会員4万円(2023年1月31日までは無料)、月額料金は個人会員2万8千円、法人会員6万円。正栄プロジェクトでは、数打席で24時間無人営業の室内ゴルフ練習場開設も検討している。


14人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。