屋外打ちっぱなし「太平ゴルフセンター」、開業49年目の2023年10月営業終了

ゴルフ業界

 屋外打ちっぱなしゴルフ練習場の太平ゴルフセンター(札幌市北区太平6条3丁目2-3)が、2023年10月31日で営業を終了する。メンバー有効期限の関係で1年前に発表した。メンバーからは「不便になってしまう」など惜しむ声も出ている。(写真は、「太平ゴルフセンター」)

 太平ゴルフセンターは、1974年に開業した屋外打ちっぱなしゴルフ練習場。1976年の付近の空中写真を見ると、防護ネット用の鉄柱が立っていることが分かるが、付近は畑作地の中に住宅地が点在している状況だったことが分かる。

 開業以来、順次、施設面の改良を行い、現在は奥行220ヤード、1階36打席、2階36打席の計72打席に加えて、バンカー、アプローチ練習場、パッティンググリーンを完備するなど実戦練習ができる施設となっている。

 第2次石油ショック、バブル景気とその崩壊、リーマンショックなど、少なからず浮き沈みはあったものの、来場者は堅調に推移してきた。コロナ禍によって、屋外スポーツであるゴルフが改めて見直されていることから、この3年間は来場者も微増傾向だったという。

 今回、2023年10月31日で営業終了を決めたのは、鉄柱など設備面の老朽化が進んできたことと、後継者がいないことが理由。太平ゴルフセンターの土井康治代表取締役(71)は、「いずれ決断をせざるを得なかったが、新規メンバーの有効期限1年間を考慮して来年10月末のタイミングになった」と話す。同ゴルフセンターの土地面積は、6000坪を超える規模。土井氏は「跡利用は決まっていない」としている。

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