恵庭カントリークラブの新理事長にニトリホールディングスの似鳥昭雄社長が5月7日付で就任した。前理事長の堀達也元北海道知事は名誉理事長に退く。似鳥氏は、家具大手チェーンのニトリを中心に構成されるホールディングスの社長だが、ゴルフ倶楽部の理事長に就くのは初めて。同社は、2年前から女子プロトーナメントのニトリレディースゴルフも主催している。(写真は、昨年8月に桂ゴルフ倶楽部で行われたニトリレディースで優勝した笠りつ子プロと似鳥昭雄社長)
恵庭CC(恵庭市盤尻53番地2)は、全27ホール。自然林に囲まれたフラットな地形を活かした正統派チャンピオンコースと言われ、ゴルフコースの設計では名匠と言われた富澤廣親氏の遺作。
1991年に不動産企業の永豊企業によってオープンしたが、97年に北海道拓殖銀行が破綻、当時のRCC(整理回収機構)管理下に置かれ、任意売却で恵庭開発が取得した。
恵庭開発は約8億5000万円で取得したが、その後コースやクラブハウスを改修、最終的には10億円以上を掛けた結果、社団法人日本プロゴルフ協会主催のシニア競技大会を2回開催、09年には第77回日本プロゴルフ選手権大会も行われた。
また、13年に開かれる第46回日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯の会場コースにもなっている。
10年には日本の代表的な企業が加盟する千葉県の久能カントリー倶楽部(渡文明理事長、18H)と姉妹提携している。渡氏は、新日本石油社長や日本経済団体連合会副会長などを務め、現在JXホールディングス相談役。
恵庭CCの理事長は、堀氏が長く務めてきたが、中央の経済界でも幅広い交流がある似鳥氏に交代することになった。今後、ニトリホールディグスが毎年行っているニトリレディースの会場コースにもなりそうだ。