北海道のゴルフ場113コースの今シーズン初めから7月末までの利用客数は130万4586人となり、前年月比で18・5%の大幅減少となった。コロナ禍で利用客が減っているためで、各コースはプレー料金の引き下げにより客数増を図ろうとしているが、海外からの利用客もほぼゼロとなっており厳しい状況が続いている。収益ベースの統計は明らかになっていないが、大幅な減収になっているもようだ。(コロナ禍で利用客の減少が続いているゴルフ場=写真)
北海道ゴル場支配人会の調べによる各地区別の利用客は、次の通り。カッコ内は前年同月比。
◆札幌地区8コース
12万3900人(17・5%減)
◆石狩南地区17コース
27万8904人(26・2%減)
◆石狩北地区12コース
15万2181人(13・8%減)
◆空知地区11コース
11万1767人(24・9%減)
◆後志地区9コース
6万9223人(23・3%減)
◆胆振地18コース
22万1112人(24・4%減)
◆日高地区1コース
8681人(1・5%減)
◆渡島地区7コース
8万511人(14・0%減)
◆上川地区12コース
9万5986人(2・5%減)
◆留萌地区1コース
4483人(43・1%増)
◆宗谷地区4コース
1万2071人(6・1%増)
◆オホーツク地区4コース
2万6369人(11・1%減)
◆釧路地区2コース
2万8771人(8・4%減)
◆十勝地区7コース
9万627人(2・6%増)
地区別で減少率が最も大きいのが、札幌地区は「札幌芙蓉CC」の41・5%減、石狩南地区は「恵庭CC」の66・3%減、石狩北地区は「スウェーデンヒルズGC」の69・2%減、空知地区は「札幌GC由仁」の56・7%減、後志地区は「ニセコGC」の88・7%減、胆振地区は「早来CC」の46・2%減、渡島地区は「北海道CC」の64・2%減、上川地区は「コート旭川CC」の14・3%減、宗谷地区は「南宗谷CC」の28・2%減、オホーツク地区は「ノーザンアークGC」の18・2%減、釧路地区は「釧路CC」の11・7%減、十勝地区は「帯広CC」の15・9%減となっている。
各コースは利用客を惹きつけるためにプレー料金引き下げなどを行っているものの、効果は限定的のようだ。中には「札幌GC輪厚」や「恵庭CC」のようにプレー料金を引き下げず前年同様としてブランド力、信用力の維持を図っているところもある。各コースの収益は、利用者の減少幅以上に影響を受けているのは確実で、コースの大半は今シーズンの収支が赤字になりそう。各コースや親会社の資金力が鍵となりそうだ。