札幌南ゴルフクラブ駒丘コース(旧定山渓カントリークラブ)高橋松一郎新理事長は脱北洋銀を進められるか

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 札幌南ゴルフクラブ駒丘コース(旧定山渓カントリークラブ)の新理事長にカネシメ高橋水産の高橋松一郎会長が就任、15日に今シーズンのオープンを迎える。同コースの理事長は長く北洋銀行頭取が務めてきたが、今回初の非銀行出身者が理事長に就き運営することになった。


 これまで理事長を務めていた横内龍三・北洋銀頭取は名誉理事長に就いた。
 札幌南ゴルフクラブは、1966年5月にオープンした18ホールのメンバーコース。設立当初から北洋銀との関わりが深く、武井正直頭取が理事長を務め、武井氏が北洋銀会長に退いてからも理事長を継続、3年前に現北洋銀頭取の横内氏に理事長ポストを譲っていた。
 横内理事長は就任とほぼ同時に、預託金返還期限を10年間延長することを理事会で決定している。
 銀行頭取の元で運営を続けていた同コースだが、理事の中から「何時までも銀行頭取が理事長を務めている時代ではないのではないか」という声が強くなり、今春になって初めて非銀行出身理事長が誕生した。
 同コースは、預託金返還の延長を決めたものの、コース経営は必ずしも順調ではない。ゴルフ人口の減少とともに今回の東日本大震災の影響で入場者も伸び悩むと見られているからだ。
 さらに、同コースはメンバー比率が約50%でプレー料金収入があまり見込めない構造的な問題を抱えている。名義変更料収入が同コースの収益を下支えしているのが実態とも言われる。
 15日に今シーズンのオープンを迎えるが、果たして高橋新理事長は脱北洋銀をどう進めていくのか。

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