一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会(略称HFMA)は27日、札幌市中央区の京王プラザホテルで第7回通常総会を開催した。理事・監事選任で新会長に吉田洋一・社会福祉法人北海道社会福祉事業団前理事長が就任、荒井和弘会長(東京不動産管理顧問)は顧問に退いた。(写真は、総会後のHFMA交流懇親会で挨拶する吉田洋一新会長)
(写真は、挨拶する道の小玉俊宏・公営企業管理者)
(写真は、挨拶する札幌市の石川敏也・副市長)
総会では、2018年度の事業報告及び決算、19年度事業計画及び収支予算が審議され、それぞれ賛成多数で可決された。その後、理事・監事の選任が諮られ、新会長に吉田理事が就任した。吉田氏は、元道教育長で北海道社会福祉事業団理事長を09年4月から19年6月まで務め、道の関与団体から純粋民間法人への移行を進めるなど法人改革で実績を残した。伊達市の知的障がい者施設「太陽の園」建て替えに利用者目線でFMの視点を盛り込むなどした。
総会後に交流懇親会が行われ、道の小玉俊宏・公営企業管理者や札幌市の石川敏也・副市長も参加した。吉田新会長の挨拶は次の通り。
「私がFMと出合ったのは18年ほど前、道の東京事務所長の時でした。当時、三重県東京事務所が大規模リニューアルをFMの考え方で行ったと知りました。その時の三重県知事は改革派知事として知られていた北川正恭さんでした。見に行くと知事室や議長室、職員個人の机もなく、ペーパーレスで役所の事務所というイメージが一新していることに衝撃を受けました。働き方そのものも変えていかなければならないと実感しました」
「それ以来、折に触れてFMの考え方に接してきましたが、オフィスの快適化はFMのほんの一部に過ぎません。ハードだけでなく周辺の環境や働いている人、顧客も含めたトータルな視点からそれぞれの皆さんが事業の最適化を図るのがFMの考え方ではないかと思うようになりました」
「高度成長期などに全国で建設された公共施設の老朽化が進んでおり、今の段階からどう整備していくか、まちづくりをどう進めていくかをしっかり検討していくことが必要です。その前提、土台となるのがFM的志向でFMの考え方はますます重要になる。先導役となる当協会の役割も重要になってくるので、会員相互の連携を深め、協会の活動をより活性化していくことに尽力したい」